あるけみーの小屋

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AWS認定資格に合格しました!

久々の更新。

 

先日、「AWSソリューションアーキテクト プロフェッショナル」に合格しまして、その体験記を書ければと思います。

 

AWSソリューションアーキテクト プロフェッショナル」とは

AWSとはAmazon Web Servicesのことで、いわゆるクラウドサービスのことです。そのAWSの知識を多面的に評価するためにAWSには「AWS認定」 というものがあり、AWSソリューションアーキテクト プロフェッショナルはその中の一つの資格となります。

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今回受験したのは一番左上の資格

 図にもある通り、受験推奨レベルとして「2年間」の実務経験が求められます。実際私はAWS関連の仕事をしてから1年半位となります。もともと去年にアソシエイトのレベルで合格していたので、レベルアップも兼ねてプロフェッショナル合格を目標にしていました。

 

ちなみに受験料はなんと30,000円で、合格すれば会社から受験料の試験はあるものの、不合格となるとお財布に厳しい…(いわゆるベンダ試験はどれもこれくらいしますが)

 

ちなみにアソシエイトとプロフェッショナルでどんな問題が出るのか、サンプル問題を引っ張ってきました。

まずはアソシエイトレベル。

企業は非同期処理を実行する必要があり、分離されたアーキテクチャの一部として Amazon SQS を持っています。同社は、ポーリングリクエストからの空の応答件数を最小限に抑えることを望んでいます。

空の応答を減らすために、ソリューションアーキテクトは何をすべきでしょうか?

A) キューの最大メッセージ保存期間を増やす。
B) キューのリドライブポリシーの最大受信数を増やす。
C) キューの既定の可視性タイムアウトを増やす。
D) キューの受信メッセージ待機時間を延長する。

続いてプロフェッショナルレベル。

あるソリューションアーキテクトは、ビッグデータアプリケーションのコストを削減する必要があります。アプリケーション環境は、Amazon Kinesis データストリームにイベントを送信する数百のデバイスで構成されています。各デバイスは、1 秒あたり 50 KB~450 KB のデータを送信します。シャードは、データを処理してその結果を Amazon S3 に保存するAWS Lambda 関数によってポーリングされます。
毎時間、AWS Lambda 関数は結果でデータについて特異点を識別し、これを Amazon SQS キューに配置する Amazon Athena クエリを実行します。2 つの EC2 インスタンスで構成された Amazon EC2 Auto Scaling グループはキューをモニタリングし特異点を処理する短い (約 30 秒) プロセスを実行します。デバイスは、1 時間に平均 10 個の特異値を送信します。
次の中で、コスト削減に最も適切な方法は何ですか。(2 つ選択)
A. 同じインスタンスファミリでより小さいインスタンスタイプを使用するように Auto Scaling グループの起動構成を変更する。
B. Auto Scaling グループを、Amazon SQS キューに到着するメッセージによってトリガーされる AWS Lambda 関数に置き換える。
C. 10 個のデバイスに対して 1 つのデータストリームシャードの比率に設定されるよう、デバイスとデータストリームを再構成する。
D. 2 個のデバイスに対して 1 つのデータストリームシャードの比率に設定されるよう、デバイスとデータストリームを再構成する。
E. Auto Scaling グループが望む容量を単一の EC2 インスタンスに変更する。 

どちらも知識がなければ正解することは難しいのですが、まずは共通点としては「Amazon SQS」というキーワードが出てきます。しかしアソシエイトではこれだけに対して、プロフェッショナルでは「Amazon Kinesis」「Amazon S3」など複数のキーワードが出てきます。つまり、

・アソシエイトは特定のサービスに対しての知識が必要
・プロフェッショナルは複数のサービスを組み合わせた知識が必要

ということであり、「○○といえばなにか」のような設問はプロフェッショナルレベルではほぼ出てきません。実際のビジネスで起こり得る問題を解決するための知識が求められます。

また、問題文の長さも大きく異なり、プロフェッショナルではこの長さの問題を75問とき続けるという集中力も試されます。 

ぶっちゃけ一言で言えば「とてつもなく難しく、辛い」ということだけご理解頂ければと思います。

どんな勉強をしたか

約1年間合格に向けて少しずつ下記リソースを使って勉強してきました。勉強総時間は記録していませんが、試験直前の1ヶ月で、平日1〜2時間、休日は最低3時間くらいやっていたと思います。

 AWS公式の講座

試験合格のためというよりはAWSの深い知識を習得するための3日間の公式講座を受講しました。3日間で15万円ほどするのですが、会社のお金で受講できました。ただ、試験対策というわけではないので、実際に問題を解いてみるみたいなことはなく、あくまでAWSを使うとこんな事ができるということに焦点をあわせた内容です。試験に合格したいだけということであればあまりオススメはしません。 

書籍

2021年3月現在でも、本はこれ1冊です。

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AWS認定ソリューションアーキテクト-プロフェッショナル~試験特性から導き出した演習問題と詳細解説~

内容としては試験対策にはもってこいの1冊です。この本を3周しました。余談ですが、技術書の内容を完全に把握するには最低でも3周くらいはしないといけないというポリシーを持っているので、そこが合格と不合格の境目かなと個人的に思っています。

ただ3周しても巻末の模擬試験では正答率86%くらい(合格には75%必要)だったので、不十分なまま試験に臨んでしまったと思います。

AWS WEB問題集で学習しよう

SAP | AWS WEB問題集で学習しよう

 最強のWEB問題集です。これも3周しました。現在350問以上あり、単純に合格するだけならここに記載されている問題と解説をすべて読むだけで行けるかもしれません。90日間閲覧で5,480円しますが、それだけの価値はありました。 

 他にやりたかった(やるべきだった)勉強

正直これだけで合格したのは奇跡だったのですが、他にもやるべきことがあったと自覚しています。

AWS公式のドキュメントとよくある質問集

docs.aws.amazon.com

なんでも公式の情報が一番確実です。一次ソースを読むようにしましょう(してない)。

また、各サービスごとによくある質問というものがあるのでそれも読んでおくと更に細かい部分も知識が身につけられます。

AWS Black Belt

aws.amazon.com

 これもかなりの分量はあるのですが、サービスごとにわかりやすくまとめてあるので、読んでおくべきでした。

 

他にもホワイトペーパーなど時間があるなら読みたいものはありますが、このあたりを読み込めばかなり自信を持って試験に臨めるのではないでしょうか。

あとそれから重要なスキルがあります。

英語力

試験で出題される言語は色々選べるのですが、日本語の場合、機械翻訳されているせいかかなり怪しい日本語が大量にあります。 私も試験中に適宜英語に切り替えて読んでいたのですが、普段から英語を読んでいれば初めから英語で受験することもできたのかなと思います。

 

試験当日について

試験は新宿のテストセンターで受験してきました。アソシエイトの受験をした場所と同じということもあり、変な緊張をすることはありませんでした。75問中、10問くらいは見覚えのある問題で、そのまま回答できたのですが、残りの問題はほぼすべて怪しく、2択に絞ったあと「まあこっちが正解だろうな」と思いつつ、確証が得られない問題がいくつもありました。すべて解き終わったあと100分ほど時間が余ったので全問振り返りをし、3〜4つほど答えを変えました。(これが吉と出たのかもしれない)

この手の試験は結果だけその場で分かるので、アンケート回答後のボタンを押すのに数分かかりました。

 

後日スコアレポートを確認すると、合格ラインが750に対して770点というスレスレの記録でした。

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今後に向けて

この資格、無期限有効というわけではなく3年という有効期限があります。その間にもおそらく様々なサービスが展開されることでしょう。なので本来やるべき勉強(Black Belt)などを読みつつ、新サービスにもアンテナを張っていければと思います。

まずはこのブログ上でも何らかのアウトプットをしていきたいと思います。

余談:今読書中の本

というわけで(?)、現在読書中の本の紹介。

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マスタリングTCP/IP 入門編

巷では名著と呼ばれているらしい(?)。大学時代に購入したものの、なかなか読むタイミングが無かったので長年倉庫番となっていた。流石にNW技術者としてはこのあたりを理解していないのはまずいので読み始めた。

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nginx実践入門

WEBサーバといえばappcheだと思うのですが、最近はnginxも人気らしい。仕事でもnginxを導入するしないの話があったので読めるときに読んでいきたい。

 

その他LPICPython関係も読まなくては…。あと上司に「英語は必須スキルになるからTOEIC受けなさい」と言われたのでがんばります。色々やりたいことあるなぁ(Apexを起動しつつ)